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2、「の」の用法 (1)名詞と名詞を結びつける「の」 例:これは李さんの本です。 こちらは担任の田中先生です。 黒い革の鞄です。 ソウルの冬は寒いです。 明日の試験は大丈夫ですか。 (2)名詞の働きをしたり、名詞句を作る「の」 例:「これは誰の本ですか」「私のです」 私が買ったのはこれです。 私は本を読むのが好きです。 子供が遊んでいるのが見えます。 友だちが来るのを待っています。 (3)「~のだ」の形で説明・断定の感情を加える「の」 例:「どうしたんですか」「お腹が痛いんです」 休みたいんですが、いいでしょうか。 今は忙しいんだ。後にしてくれ。 (4)名詞句の中で主語を表す「の」 私の(・が)住んでいるところは、駅の近くです。 君の(・が)探している物は、これですか。 桜の(・が)咲く頃、もう一度来たいですね。 |
3、「を」の用法 (1)他動詞について動作の目的・対象を表す「を」 例:私は日本語を勉強しています。 もう食事をしましたか。 李君を呼んできてください。 (2)移動表現の中で使われる「を」 ①離れる場所を表す 例:電車を降ります。 毎日7時に家を出ます。 大学を卒業したのはいつですか。 ②通過する場所を表す 例:鳥は空を飛びます。 信号のところを右へ曲がってください。 毎朝、近くの公園を散歩します。 ③経過する時間を表す 例:夏休みをアメリカで過ごした。 ここは私が少年時代を送った懐かしい家です。 長い年月を経て、この作品を書き上げた。 (3)自動詞の使役文の中で使われる「を」 例:彼は冗談を言って、みんなを笑わせた。 早く子供を寝させた方がいいですよ。 社長は遅くまで社員を働かせた。 |
4、「に」の用法 (1)動作の起こる時を表す「に」 例:「学校は何時に始まりますか」「9時に始まります」 寝る前に、歯を磨きましょう。 夕方までに、この服をクリーニングしてください。 (2)存在する場所を表す「に」 例:「李君はどこにいますか」「李君は教室にいます」 「郵便局はどこにありますか」「駅の側にあります」 「机の上に何がありますか」「本があります」 (3)動作の目的地を表す 例:飛行機は成田空港に着いた。 船が港に近づいた。 みなさん、10時に学校に集まってください。 (4)着落点を表す 例:鞄に教科書を入れる。 黒板に字を書く。 荷物はそこに置いておいてください。 (5)状態発生地を表す 例:道ばたに花が咲いている。 私は銀行に勤めています。 私はソウルに住んでいます。 右に見えるのが、国会議事堂です。 (6)「~には~がある」文で使われる「に」 例:規則には例外があります。 彼女には子供が三人ある。 彼には学識(教養・地位・誇り・経験・夢・・・)がある。 (7)目的を表す「に」 例:海へ釣りに行きます。 ジョギングは健康にいいです。 成田空港に行くには、新宿からJRが便利です。 (8)「~に~を~」他動詞文で動作の相手・対象者を表す「に」 例:友だちに電話をかける。 恋人に誕生日のプレゼントをあげる。 外国の学生に日本語を教えています。 父に(・から)時計を買ってもらいました。 日本の友だちに(・から)日本語を教わる。 「誰に(・から)絵を習いましたか」「父に習いました」 (9)感情発生の理由を表す「に」 例:大きな音に(・で)驚きました。 食糧難に(・で)多くの人が苦しんでいる。 恥ずかしさに(・で)、顔が真っ赤になった。 (10)変化の結果を表す「に」 例:春になる。 日本語が話せるようになりました。 信号が赤から青に変わる。 一つのケーキを三つに分ける。 (11)基準を表す「に」 例:この子は父親に似ています。 AはBに等しい。 彼女は才能に恵まれている。 一週間に一度、韓国語を習っています。 一度に二つのことはしない方がいい。 一日に何時間ぐらい復習をしますか。 (12)受身文の動作主 例:親に叱られた。 僕は先生にほめられました。 泥棒にお金を盗られた。 (13)使役文の動作主 例:母親が子供に薬を飲ませた。 私にやらせていただけませんか。 部長に歌を歌わせられた。 |
5、「で」の用法 (1)動作の行われる場所を表す「で」 例:子供たちが公園で遊んでいる。 この川で泳いではいけません。 どこで日本語を勉強しましたか。 (2)手段や方法を表す「で」 例:ボールペンで書いてください。 バスで駅まで行きます。 多数決で決めましょう。 (3)材料を表す「で」 例:僕は竹で作った箸がすきです。 紙で鶴を折ります。 毛糸でセーターを編みます。 (4)時間・期間・数量や範囲を限定する「で」 例:この仕事なら、一週間でできるでしょう。 「それ、いくらで買いましたか」「5000円で買いました」 あと二時間で京都に着きます。 世界で一番長い川を知っていますか。 (5)理由を表す「で」 例:地震でビルが倒れた。 今日は風邪で休んでいます。 事故で電車が止まった。 (6)根拠を表す「で」 例:声で誰かわかります。 成績でクラス分けをする。 外見で人を判断してはいけないよ。 (7)動作が行われているときの状態を表す「で」 例:裸足で歩く。 小さな声で笑っている。 彼女は一人で暮らしています。 |
(1)名詞を並べる「と」 例:机の上にノートと鉛筆が置いてあった。 手紙と小包は、昨日送りました。 僕と君が代表に選ばれました。 (2)共同動作の相手を表す「と」 例:友だちと(・といっしょに)旅行に行きます。 子供と(・といっしょに)テレビを見ている。 休日はいつも家族と(・といっしょに)過ごす。 (3)動作の対象を表す「と」 例:孫さんと結婚します。 友だちと約束をする。 家族と相談してから、決めます。 病気と闘う。 円をドルと交換する。 (4)発言や内容を引用したり、指定する「と」 例:私は李と申します。 先生は何とおっしゃっていましたか。 今日中にできると思います。 君なら必ず成功すると信じている。 (5)比較の対象を表す「と」 例:私もあなたと同じ考えです。 僕は君とは意見が違います。 兄と比べると、弟の方が頭がいい。 (6)接続助詞の「と」 例:右に曲がると駅があります。 春になると暖かくなる。 父は日曜日になると釣りに行く。 |
7、「から」の用法 (1)起点を表す「から」 例:「何時から会議は始まりますか」「10時からです」 ここから駅まで歩いて何分ぐらいかかりますか。 太陽は東から昇り、西に沈む。 (2)人を表す語について、動作の主体を表す 例:その話を誰から聞きましたか。 父から手紙をもらった。 あなたから説明してください。 (3)抽象的な語について、起点を表す 例:失敗から教訓を学ぶ。 心から皆さんを歓迎します。 やっと仕事から解放された。 (4)順序や範囲の始点を表す 例:さあ、何から話し始めましょうか。 この映画は子供から大人まで楽しめます。 彼は100人の選手から選ばれた代表です。 (5)原因・出所や判断の根拠を表す「から」 例:足跡から、犯人は男とわかった。 服装から判断すると、 ちょっとした不注意から事故が起こる。 (6)原料や構成を表す「から」 例:米から酒を作る。 プラスチックは石油から作られる。 日本は多くの島からなっています。 (7)接続助詞「から」 例:もう遅いから、帰りませんか。 星が出ているから、明日は晴れるでしょう。 寒いですから、窓を閉めてください。 |
8、「まで」の用法 (1)時や場所の到達点や範囲を表す「まで」 例:この店は何時までやっていますか。 明日までにこの仕事を終わらせてください。 東京までの切符をください。 (2)副助詞「まで」<程度> 例:夢にまで見る。 納得がいくまで調べる。 子供にまで馬鹿にされた。 9、「へ」の用法 (1)方向を表す「へ」 例:「どこへ(・に)行くんですか」「新宿へ買い物に」 その角を左へ(・に)曲がると、すぐですよ。 学校へ(・に)行く途中で、木村さんに会った。 (2)動作の対象を表す「へ」 例:先生へ(・に)よろしくお伝えください。 これは母への(×にの)贈り物です。 両親への(×にの)感謝の気持ちを忘れてはいけませんよ。 10、「より」の用法 (1)比較の基準を表す「より」 例:東京は大阪より人口が多い。 紅茶よりコーヒーの方が好きです。 今年は去年より寒くなりそうですね。 (2)時間・空間・範囲の起点を表す「より」(改まった会話で使う) 例:試験は9時より(・から)始めます。 ここより(・から)先はA国領です。 |