佐賀県の焼き物、有田焼の代表的な窯元、今右衛門窯で、新年の仕事始めに当たる「初窯出し」が行われました。今泉今右衛門さんは「おおむね焼き上がっていてほっとしています。有田焼の400年の歴史を支えた先人に恥じないよう、これからも謙虚に創作活動に取り組みたい」と話していました。 今右衛門窯は赤や黄色、それに緑を基調に独特の文様が絵付けされた日本を代表する磁器の1つ「色鍋島」の技法で知られていて、6日、ことし初めての窯出しを行いました。神事では、14代今泉今右衛門さんと、窯の関係者らが玉串をささげて制作活動の安全を祈願しました。このあと、今右衛門さんが窯の入り口を塞いでいたレンガを取り除いて、去年暮れに火入れをして焼いたつぼや花瓶などを取り出しました。今回焼いた作品はおよそ270点で、今右衛門さんは一つ一つを手にして焼き上がりの状態を確かめていました。今泉今右衛門さんは「おおむね焼き上がっていてほっとしています。有田焼の400年の歴史を支えた先人に恥じないよう、これからも謙虚に創作活動に取り組みたい」と話していました。これらの作品は、このあと絵付けを行ったうえで、再び、窯で焼き上げるということです。 |