政治資金を巡る事件で強制的に起訴された民主党の小沢元代表本人への被告人質問が、10日から2日間にわたって東京地方裁判所で行われます。発言の内容は判決にも大きな影響を与える見通しで、裁判は最大の山場を迎えます。 民主党の元代表の小沢一郎被告(69)は、資金管理団体が土地を購入するにあたって提供した4億円を巡り、元秘書らと共謀して収支報告書にうその記載をしたとして、検察審査会の議決によって政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴されました。小沢元代表は、去年10月の初公判で「うその記載には当たらず、共謀したことは断じてない」と述べて無罪を主張し、全面的に争う姿勢を示しています。裁判では、小沢元代表がうその記載について元秘書らから報告を受けて了承したかどうかが最大の争点になっていて、法廷でどのような主張をするかが注目されます。また、小沢元代表は、4億円の出どころについて、当初は「政治資金」と説明していましたが、その後は「銀行からの融資」、「個人の資産」と説明を二転三転させており、この点についてどう説明するかも注目されます。小沢元代表本人への質問は、10日と11日の2日間行われます。発言の内容は、判決にも大きな影響を与える見通しで、裁判は最大の山場を迎えます。 |