民主党の小沢元代表の裁判で、2日目の被告人質問が始まり、小沢元代表は、土地を購入する際に提供した4億円を手元に保管していたことについて、「億単位の金が手元にあることは、私の感覚ではそれほど離れたことではない」などと述べ、やましい金ではないと強調しました。 民主党の元代表、小沢一郎被告(69)は、資金管理団体が土地を購入する際に提供した4億円を巡り、収支報告書にうその記載をしたとして、検察審査会の議決によって強制的に起訴され、2日目の質問が午前10時から東京地方裁判所で始まりました。検察官役の指定弁護士が前日に続いて質問に立ち、小沢元代表が4億円を手元に保管していたことについて、「億単位の金を手元に置いておくのは想像できない。どういう考え方からか」と聞くと、小沢元代表は、「現金を手元に置くというのは、ずっと以前からそうしていた。4、5億円の金がいつからあったか分からないが、かなり前からあった」と述べたうえで「何かの必要があるときにすぐに対応できる。感覚の違いというが、現金が手元にあるのは安全でもあるし、私の感覚としては、それほど離れたことではない」と反論しました。小沢元代表は、4億円について指定弁護士から繰り返し追及されるとぶ然として答える場面もありました。小沢元代表への質問は、11日夕方まで行われ、最後には裁判官が疑問に感じた点について聞くことになっています。 |