スマートフォンやタブレット型の端末の普及などでインターネット環境は目まぐるしく変わっていますが、ことしは、テレビとパソコンを高度に融合させた次の世代のインターネットテレビの開発が世界的に進みそうです。総務省は、メーカーなどと連携して日本の技術の国際標準化を働きかけ、競争力の確保を図ることにしています。 次の世代のインターネットテレビは、さまざまな情報をやり取りするための新しい規格に基づいて開発されるものです。テレビの機能とインターネットで動画を見るなどのパソコンの機能を高度に融合させたものになるとみられています。日本と欧米が参加する国際標準の規格を決める団体では、どのような技術を採用するか、ことし本格的な検討作業を進めることにしており、この場で採用されるかどうかがテレビなどの製造・販売や、映像ソフトの流通などの競争力を確保するうえで重要になっています。このため総務省は、日本の技術の国際標準化を目指し、家電メーカーなどと連携して働きかけを強めていくことにしています。まずことし春頃までをメドに、日本が強みとし標準化を図りたい技術を選定したうえで、夏のロンドンオリンピックに合わせて試作機を開発し、2014年度に本格的に普及させることを目指す考えです。次の世代のインターネットテレビを巡って、アメリカの「アップル」や「グーグル」も大きな関心を持っているとされ、世界的に開発競争が激しくなりそうです。 |