アメリカ大統領選挙で共和党候補者選びの序盤戦のヤマ場となる北東部ニューハンプシャー州の予備選挙は、まもなく開票が始まり、この地域が事実上の地元といえるロムニー前マサチューセッツ州知事がアイオワ州に続いて勝利し、選挙戦に弾みをつけることができるかに注目が集まっています。

ニューハンプシャー州では１０日、共和党の大統領候補を投票で選ぶ予備選挙が行われ、投票が続いています。このうち、州内最大の都市、マンチェスターの中心部に設けられた投票所には午前中から有権者が次々と訪れ１票を投じていました。投票は日本時間の１１日午前１０時までに締め切られ、直ちに開票が行われることになっています。１０日発表された世論調査では、▽隣接するマサチューセッツ州の前の知事で、ニューハンプシャー州が事実上の地元といえる中道寄りの穏健派、ロムニー氏が３７％と、これまでよりもやや支持を減らしたものの依然、ほかの候補を大きくリードしています。これに、▽政府の役割を最小限にとどめる「小さな政府」を主張する保守派のポール下院議員が１８％、▽アイオワ州の党員集会を見送りニューハンプシャー州の予備選挙に運動を集中させたハンツマン前中国大使が１６％で続いています。一方、▽アイオワ州の党員集会で僅差の２位と健闘した保守派のサントラム元上院議員は１１％と、支持がやや伸び悩んでいます。ロムニー氏がアイオワ州に続いて、ニューハンプシャー州でも勝利すれば選挙戦に一気に弾みがつくことになるだけに、各候補は、ロムニー氏に批判を集中させるなど激しい選挙戦を繰り広げています。開票作業が順調に進めば、日本時間の昼ごろまでには、大勢が判明する見通しです。